お話集会(校長講話)より〜優しさと思いやりと強い心〜
- 公開日
- 2020/11/29
- 更新日
- 2020/11/29
お知らせ
今日のお話ですが、まず初めにビデオを見てもらいます。3分くらいのビデオなのでしっかり見ていてくださいね。
(ビデオ視聴)
コロナウィルス感染には、3つの『感染症』があるというお話でした。
『病気』という感染症、『不安』という感染症、『差別』という感染症の3つです。
目に見えないウィルスが人から人へとうつって広がっていく『病気』という感染症により、「ウィルスは怖い」「ウィルスに感染したらどうしよう」とか、間違った情報やうわさで、『不安』という感染症が広がっていきます。
『不安』という感染症が広がると、人は、不安から逃げたい、不安を遠ざけたいという気持ちから、不安のもとになるものや人を攻撃したいという、とても良くない気持ちが出てきてしまいます。
そして、コロナウィルスに感染した人やその家族、コロナウィルスに感染した人のいた学校や会社、コロナウィルスに感染した人を受け入れている病院やそこで働く人を遠ざけたり、攻撃したりするという『差別』という感染症が広がっていくのです。
では、このような3つの感染症を広げないようにするために、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
まず、1つ目の『病気』という感染症を広めないためには、感染予防に努めることです。
毎朝きちんと健康チェックをしていますか。
マスクを着用していますか。密集を避けるようにしていますか。
手洗いをきちんとしていますか。
『病気』という感染症を広めないために、今まで以上に気をつけて取り組んでいきましょう。
次に、2つ目の『不安』という感染症を広めないためには、不安なことを一人で考えこんでしまうと良くない気持ちが出てきてしまいますので、家の人や先生たちなど、身近な大人に相談し、不安な気持ちを和らげてもらいましょう。
そうすれば、少し気持ちも楽になり、余裕が持てるようになると思います。
そして、3つ目の『差別』という感染症を広めないためには、優しさと思いやりの気持ちと強い心を持つことです。
万一、身近にコロナウィルスに感染し、病気になってしまった人が出た時も、その人が病気から戻ってきたときに温かく迎えてあげること。また、感染した人が出てしまった学校や会社、病院、また、その学校や会社、病院に勤めている人たちを遠ざけないことです。
自分もいつコロナウィルスに感染するか分かりません。コロナウィルスに感染してしまった時、つらい思いをせず、安心して病気を治せるようにするには周りはどうすればいいのか、思いやりの気持ちを持って考えていけるようにしましょう。
ところで、このマークを知っていますか?
『シトラスリボン』というマークです。『シトラスリボンプロジェクト』という取り組みは、コロナウィルスに感染してしまった人、また、コロナウィルス感染者に関わる人たちが、安心して暮らせる社会を作ろうという運動です。このリボンをつけて、みんなで気持ちを合わせて取り組んでいます。長野県もこのプロジェクトに参加しています。
最後に、『優しさと思いやりと強い心』は、コロナウィルの差別を広げないためだけでなく、誰もが安心して生きていくために、ぜったいに必要な、忘れてはいけない気持ちと心です。『優しさと思いやりと強い心』を、いつも、どんな時でもけっして忘れないようにしましょう。