学校日記

食を通して歴史を学ぶ

公開日
2015/07/08
更新日
2015/07/08

6学年

 子どもたちが1・2年生の時の本校校長で、今は豊科郷土博物館の館長をしておられる、百瀬新治先生をお迎えして、歴史のお話をお聞きしました。学校の授業で学んでいること、というよりは「歴史っておもしろいな」ということを感じてほしい、とのことで、テーマは「食べることを中心に、自分たちの歴史に目を向けてみましょう」でした。
 大昔、地球上には19種類もの人類が生きていたそうですが、生き残ったのは、私たち「ホモ・サピエンス」だけ。それは、どうしてでしょう。いろいろな要因がありますが、「私たちは植物、動物、何でも食べること、それもその一つなんだよ」というお話でした。社会見学の時に県立歴史館で見てきた、明科で見つかった人骨、およそ5000年前の人だそうですが、骨を調べてみると、ドングリ、クリなどの木の実を土器で煮て、アクを抜いて、すりつぶして団子(パン)のようにして食べていた、ということが分かったそうです。わたしたちの祖先たちは、どうしたら食べやすいか、どんなものを食べたらよいか、を考えてきたことで生き延び、そして今の私たちがいるわけなのですね。そう思うと、今自分が生きていることを、「あたりまえ」には考えてはいけない気がします。
 有明地区にある古墳から見つかった資料も見せていただき、さわってみました。このようなものを使って、私たちの祖先は、水を飲んだり、お酒を楽しんだりしていたのですね。みな、じっくり自分の手で確かめていました。
 今までよりほんのちょっとでも「歴史っておもしろいな」と思える時間になったでしょうか。豊科郷土博物館では安曇野市制施行10周年記念企画展「興味津々あづみのFOOD」を開催するそうです。出かけてみてはいかがでしょう。