碌山から学ぶ
- 公開日
- 2015/02/18
- 更新日
- 2015/02/18
6学年
今週火曜日に、安曇野出身の先輩である荻原碌山について碌山美術館の方を招き学習をしました。碌山の生い立ちや、作品の持つメッセージ、そして給食でおなじみの中村屋との関係にいたるまで細かく教えていただきました。子どもたちは、碌山が始めてロダンの『考える人』を鑑賞したときに「自分の存在感が消えてしまうほどの存在感だ」ともらしたこと、碌山の『女』という作品から「手を後ろで組んでいることで、苦しさを表現し、それでいて上を見上げていることから向上心などを表している。」など、なかなか素人では考え付かないような発想を聞いて「そんな意味があるんだ。」「形から、色々な意味が感じられる。」「存在感というものに驚いていたけど、ぼくにはまだわからない。」とそれぞれが色々なことを考え、感じることで美術作品を鑑賞する下地ができたと思います
また、碌山が西洋の彫刻(写実的な作品が多い)でなく、エジプトの彫刻(形が悪い)を愛したことから、「形でなく、心が大事である。」ということや、人体を描くために解剖学まで学んだこと、基礎基本がしっかりしていてもわざと荒い作品を作ったことなど、碌山の生き方に触れることによって、「碌山は勉強をしながら切り詰めた生活をおくっていた。でも、それだけ一つのことに没頭できる碌山はとてもすごいと思った。」「芸術の道はとても奥深いことがわかった。」など、碌山の生き方に感銘を受けた子も多かったように思えます。
この活動がこれっきりで終わってしまうのでなく、是非自分で美術館に足を運んで本物を体験してほしいと思います。