学校日記

いい時間

公開日
2021/02/25
更新日
2021/02/25

学校の様子

<Kの学校日記 vol.72>

2月25日(木) 快晴

音楽室から、ピアノの音色が聞こえてきます。
そっと中を覗くと、ある児童がピアノの練習をしていました。

ピアノを習ったことはないけれど、「弾いてみたい」という彼女が選んだ曲は、“星影のエール”。
楽譜を見ると、音符の下にドレミを書き、難しい左手の伴奏は、1音でも恰好がつくように工夫して作っていました。

今は、右手でメロディーの練習中。
音楽経験の長い先生が隣で見守っています。
彼女の手や指は、力が入りすぎておらずに柔らかく、中に卵が入るくらいのアーチがきちんとできていました。

時々つっかえたりしながらも、柔らかい音色を紡いでいる彼女と、
やりたい気持ちに寄り添い、隣で見守る先生。
この2人の時間が本当に素敵で、許可を得て写真を撮らせていただきました。

先生と児童。
言葉にするとなんとなく堅苦しい響きがしますが、あの場の空気感はとても柔らかく優しいもので、隣にいる私まで包み込まれるようでした。

こういう先生と子どもたちの優しい時間、やり取りに触れることが出来ると、いつもなんとも言えない幸福感を感じます。
良い時間に立ち会わせていただき、ありがとうございました。


実は、今日は図書館の司書の先生の蔵書点検後の仕事を取材させてもらったのですが、またの機会にご紹介します。