真空実験
- 公開日
- 2025/11/05
- 更新日
- 2025/11/05
学校の様子
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11月5日(水) くもり
今日は、佐久市に本社を置く樫山工業さんにお越しいただき、5・6年生に真空実験の授業をしていただきました。
樫山工業さんは、主に「真空機器事業」と「スキービジネス事業」の2つを展開している企業で、
真空ポンプのシェアは、なんと世界第2位だそうです!
半導体や液晶パネルといった精密な電子部品を製造する際は、空気中に含まれる不純物が極力存在しない真空環境やクリーンルームが不可欠です。
そのため、液晶やスマホ・家電やゲーム機などのメーカーで、真空機器が役立っています。
また、家庭でも使える小さなタイプは大学などの研究室で使われることが多く、最近では真空実験の動画をあげるユーチューバーの方もいるそうです。
今日していただいた実験は
①マシュマロは真空状態にするとどうなるか?
②真空砲でボールを飛ばす
の2つ。
①では、真空状態になり大きく膨らんだマシュマロが、真空でなくなると同時にクシュと小さく潰れる様子が分かりました。
小さく潰れたマシュマロと、通常のものを1人1つずついただき、感触や匂い、味を確かめました。
「冷たい!」
「見た目より柔らかいけど、真ん中が少し固い」
「シワシワしてる」
「潰れている方が重く感じる…」
「匂いはどちらも同じ」「潰れた方が甘い香りがする」
など、様々な声があがりました。
「冷たい」という感想は多く聞かれましたが、これは、真空でマシュマロ内の水分が蒸発し、その気化熱で冷やされるためだそうです。
②は、真空砲でボールを遠く離れた的に当てるという実験。
真空砲は、まず筒の両端に蓋をして真空ポンプで中身の空気を抜いた状態にします。
一方の蓋を外すと、空気が一気に流れ込むため、その圧力でボールを発射させるという仕組みです。
その速度は250㎞ほど!
速すぎてボールが見えなかったです…
楽しくてあっという間の授業でした。
実験の度に、子どもたちの目がキラキラしたり、まん丸になったり…
机上の勉強では得られない経験ができたと思います。
「真空」とはなにか?
真空の状態でできること、さらに社会でどのように役立っているかなど、たくさんの事を知ることができました。
樫山工業のみなさん、ありがとうございました!