着任式 学校長挨拶より(抜粋)
- 公開日
- 2018/07/12
- 更新日
- 2018/07/12
校長室から
2、3年生の皆さん、こんにちは。そして進級おめでとうございます。ただいま御紹介いただきました中村真市と申します。お世話になります。
3月も終わりの頃です。用事で、この穂高の地域を車で走っていたときです。横断歩道の前で、2人のヘルメットをかぶった生徒さんが自転車を押して止まっていました。そのうちの1人の人が走っている車に向けて大きく手をあげ、「止まってください」の合図をしました。私の前の車が止まると、その生徒さんたちは、足早に自転車を押して渡り終えました。そして、笑顔で会釈をして、どこかに向かって去っていきました。
偶然出会った何気ない光景でした。でも、私の心には今でもその光景がすがすがしい思いとともに残っています。
みんなそうできればいいことは知っています。でも、その当たり前のことが当たり前にできるかどうかと自分に問われると、その途端に言葉に詰まります。それは、子どもも大人も変わりはありません。少なくとも、私はその2人をすごいと思いました。自分もあんな風に頑張るぞと勇気をもらいました。私もできないことはたくさんあります。でも、できなかったら素直に謝り、また努力するその気持ちが尊いのだと思います。
くさったり、文句を言ったりするだけでなく、勇気を持って自分のできる当たり前をしましょう。私もそんな校長先生になれるように頑張ります。
私の話をしっかり聴いてくれてありがとう。これから148名の新入生を迎えます。皆さんの一つひとつの姿が、新入生にとって中学校生活のモデルとなり、目標となります。どうか、気持ちよく迎えてください。
最後に、皆さんのこの穂高東中学校を日本一いい学校にするように、私も力を尽くしたいと思います。皆さん、一人ひとりがリーダーです。どうぞ
力を貸してください。一年間よろしくお願いします。
(穂高東中学校長 中村 真市)