木の名札
- 公開日
- 2021/02/15
- 更新日
- 2021/02/15
学校の様子
<Kの学校日記 vol.67>
2月15日(月) 雨
雨ですね。
家を出るまでは気が重いのに、室内に入った途端、雨音も心地よく感じるので不思議です。
先週、庁務員の先生の机の前を通りかかると、ある物に目が留まりました。
小さな木の板に字が書いてあります。
『サワラ(椹) やわらかいことを意味する「さわらぎの略」ヒノキよりもやわらかいことに由来する』
『ヒノキ(檜) 「火の木」の意味で、枝をこすり合わせて火をおこしたことに由来する』
どうやら、木の名札のようです。
それぞれに、名前・漢字・名前の由来などが書かれています。
この名札、木をくり抜いて作った古いプランターを再利用したものだそうです。
解体して木の皮を削り、紙やすりをかけ、触れても怪我をしないように、つるつる滑らかお肌です。この生まれ変わった木の板に丁寧に字が書いてあります。
その名札を、渡り廊下から見える木々の一本一本につけてくださいました。
その様子を、休み時間に通りかかった1年生の児童達が見ていました。
庁務員の先生のどの作品もそうですが、出来上がるまでの過程がどれだけ大変だったのかなと思います。
自然のものや自然に還る廃材を利用し、手をかけ工夫し、生まれ変わる。
その工程や作り手の姿勢、あり方、そういうものを子どもたちが目にすることが出来るというのは幸せなことだと思います。
なんとなく日常の風景と化してしまっている木々の1本1本が、名札を読みながら見ると、また違ったものに見えてきます。
それぞれの木が違う顔を持っていて、名前の由来にもちゃんと理由があって、それがとても楽しい。
リアル植物図鑑が、明北小に出来つつあります。
木に触れて、葉っぱの裏側までしっかり観察できるのだから、こんなに素晴らしい図鑑はありません。
学校の西側や東側にある木々の名札も、続々と出来てきています。
お天気の良い日に木々と名札を見ながら歩いて、お気に入りの木を見つけてみたいな、と思っています。