モンスター出現?
- 公開日
- 2024/09/06
- 更新日
- 2024/09/06
学校の様子
9月6日(金)
4年生の教室を訪れた際に、「今週のモンスター」という掲示物を見つけました。
「モンスター???」と気になっていると…
毎週月曜日の朝の会で、「モンスター」を1つ先生が紹介してくれると教えてもらいました。
そこで今週月曜日に行ってみました、4年生の教室へ。
すると、“自分に非があっても謝ることができないレンガ型のモンスター”が紹介されていました。
「自分に非があっても謝ることができない」…
ちょっとドキッとしませんか。
そう、このモンスターたちは、社会生活を営む上でみんなを困らせるモンスターだったのです。
子どもたちのソーシャルスキルを育むため、モンスターを通して問題の外在化(主体者である子どもからいったん切り離して捉え直すこと)をすることで、よりスムーズにその問題を届けるという方法がとられています。
このモンスターたちは、それぞれ困った特徴を持っているわけですが(レンガのモンスターは『謝れない』)、彼らにはもっともな理由があります。
今回のレンガのモンスターの場合は、本当は自分の悪いところが分かっていて謝りたいと思っています。
でも、自分が謝って頭を下げてしまうと、上に乗っている兄弟レンガたちが崩れ落ちてしまうのです。(上2段が兄弟の、3段レンガの構成です)
そして、素直に謝れるようになったら、横浜にある赤レンガ倉庫に戻るのだそうです。
分かっているけれどできない、それには理由があるという逃げ場を用意しつつ、
問題が解消すると転生できるという夢も忘れない…
モンスター…深い…と、月曜日の朝から思ったわけです。
担任の先生はモンスターを紹介する中で
「ちゃんと謝りましょう」
というようなことは言いませんでした。
「このモンスターのことを思い出して、自分はどうかな…と考えてみてください」
という言葉で、この時間を締めくくっていました。
じわじわと染み入る言葉だなと思いました。
※今回ご紹介した授業(学級運営)で使われた本はこちら
「子どもの心が軽くなる!ソーシャルスキルモンスター」(小貫悟監修、イトケン太ロウ著/東洋館出版社)