われは○○なり
- 公開日
- 2012/09/24
- 更新日
- 2012/09/24
5学年
国語で高見順さんの「われは草なり」を学習し、草の立場に寄り添って、誇らしく生き生きと生きる喜びを感じ合いました。
自分以外の何かになったつもりで視点を変えて考えることに興味を持った子どもたちは、草以外のものになって楽しみながら文章を創作しました。
子どもたちの純粋さに感心し、センスの良さに驚かされました。
われは靴なり
いつもどこかを探検する
今日も暑くて大変だ
ジリジリジリジリ汗をかく
雨の日ピチャピチャ水たまり
こんな時はびしょぬれだ
雷ゴロゴロちょっと怖い
こんな日は早く家へ帰りたい
雪の日ザクザク冷たいな
こんな日はわれもちょっと遊びたい
明日はどんな天気だろう
われは木なり
枝と幹
枝は長く
幹は太く
成長できる時
大きくなって
成長できないとき
明日を待つ
われは木なり
緑の葉と
茶色の幹
毎年変わらぬ
色である
同じ色でも
そんな自分に
あきぬなり
生きる意味の
すばらしさ
生きる意味の
楽しさ
そしてわたしは
根を伸ばす
木の命を
生きるのだ
われは犬なり 吠えるなり
音が聞こえて 吠えるなり
耳いい己にあきぬなり
われは犬なり 吠えるなり
耳のいいことを願うなり
聞こえる音は不思議なり
われは犬なり 吠えるなり
においが香り 吠えるなり
鼻いい己にあきぬなり
われは犬なり 吠えるなり
鼻いいことを願うなり
におう香りは不思議なり
われは犬なり 吠えるなり
においと音で吠えるなり