校長先生のお話
- 公開日
- 2014/12/02
- 更新日
- 2014/12/02
1年生
人権教育強調(なかよし)月間に関わって、『こひつじクロ』という本を読み聞かせしながら校長先生がお話をしてくださいました。
羊飼いのおじいさんは、犬のポロと一緒に羊の番をしています。羊から刈り取った毛でセーターやマフラー、毛布などを編み、市場で売って生計を立てているのです。
群れには、たくさんの白い羊とたった1匹の黒い羊がいます。たった1匹、黒い羊の名前はクロ。犬のポロは、そんなクロを厄介者扱いします。でも、おじいさんは、そのままでいいんだよと慰めてくれます。ある日、急に空が暗くなって、嵐が来た時、おじいさんとポロは羊をそのままに家へ帰ってしまいます。
明朝おじいさんとポロが外に出てみると、一面の雪。羊はどこにもいません。実は、クロの考えで羊たちは遠くの洞穴に逃げ込んでいたのでした。
真っ白い雪の中で目立つ黒色のクロのおかげで、おじいさんは羊たちを1ぴき残らず見つけることができました。毛を刈る季節になり、おじいさんはいいことを思いつくのです。白い毛に黒い毛で、セーターやマフラーにかわいい模様ができることを。そして、おじいさんは羊の群れに黒色の羊や混色羊…いろいろな羊を増やし、今までよりもにぎやかで楽しい群れになったのです。
「人と違ってもいいんだよ」「みんな違ってみんないい」「みんなが違うから楽しいんだよ」…こんなことを伝えてくださいました。