学校日記

平成27年度入学式式辞

公開日
2015/09/02
更新日
2015/09/02

校長室から

式辞
七二名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
みなさんは、今日からこの伝統ある明科中学校の生徒です。みなさんを見ていますと、どの生徒も態度が立派で、中学生としての決意にあふれ、頼もしくうれしく感じます。
 保護者の皆さま、お子様の中学生としてのスタートを心よりお祝い申し上げます。私ども職員一同、お子様をお預かりした大きな責任を果たすべく、最大限の努力をする決意であります。
 そして、安曇野市市民生活部長 堀内猛志様、市議会議員 宮下明博様、松枝功様をはじめ多数のご来賓の方々には、公私ともにご多用のところをご臨席頂きまして誠にありがとうございます。
 
さて、新入生のみなさん、私は、この三月十九日、みなさんの卒業式に参列させていただきました。式の中でさっと立ち上がる姿など、すばらしいみなさんの姿がそこにありました。でももっと感心したのは、在校生を含めた式全体の落ち着きです。それをつくったのは、昨年一年間、明北小学校・明南小学校をリードしてきたみなさんの力です。今日からそんなみなさんと一緒に明科中学校の学校づくりができることをとてもうれしく思います。中学校の三年間というのは、心も身体も大きく成長する時期です。この三年間の頑張りが、皆さんの将来を支える基礎となります。自らを鍛え、勇気を持って様々なことにチャレンジしていってください。

 保護者の皆さまにお伝えしたいことがあります。それは、明科中学校PTA、つまり保護者のみなさんのすばらしさです。二月に二十七年度の役員になられる保護者のみなさんが七十名ほどが来られ、第一回評議員会がもたれました。私が驚いたのは、会が終わると、保護者の方が、ご自分のパイプ椅子をたたんで片付けて下さっているのです。誰かがお願いしたわけではありません。この姿を目にした時、面倒なことを自然にできる、そんな保護者がいる学校だからここの生徒たちは、みんなのために行動できるし、みんなが生活しやすい学校をつくっていこうとしているんだなって確信しました。生徒たちもよりよい自分を目指して努力します。私たち学校職員も支援を惜しみません。どうぞ保護者の皆さまも子どもたちの先を歩く大人としての範をこれからも示していただきたいとお願いいたします。。

続いて、ここにいる二二四名の全校生徒の皆さんに昨年に引き続き、「神は、細部に宿る」という言葉を贈ります。先日の三月三十日、登校日でした。入学式の式場準備で、二年生女子三人が机に白布をかけてくれていました。あの机です。きれいに角が取れず、苦労していました。表面だけをきれいに見せれば裏側は、見えないのだから雑でも良さそうに思うのですが、裏側も丁寧に折り込んで整えてくれていました。こんな生徒が明科中学校に育ってくれているということがうれしくてなりません。「神は細部に宿る」と言いましたが、この姿こそ「神」なのだと思います。このようにひとつひとつのことを丁寧に行うことがまわりの人を幸せにし、集団を高め、自分の人間性を豊かにすることになるのだと思います。「神は細部に宿る」今年もよろしくお願いいたします。
終わりになりますが、今年度学校目標の三つの心のひとつ「支え合う心」を「つなげる心」と改定しました。この改定は、みなさんのより積極的にひと・もの・ことへの関わりを願うものです。この明科中学校が全国に誇れる人権憲章の「みんなの笑顔を想い、みんなの笑顔のために行動する」に込められた強い意志を明確にし、地域や社会、人とのつながりを大切してほしいという願いからです。ここにいる生徒二二四名、先生たち二八名で、笑顔があふれ、高め合うつながりが実感できる明科中学校をつくっていきましょう。高め合うつながりを保護者の皆さんや地域の方々にも実践していただくことをお願いいたしまして、式辞といたします。     
平成二十七年四月三日     安曇野市立明科中学校長 平沢重人