一学期終業式あいさつ
- 公開日
- 2015/09/16
- 更新日
- 2015/09/16
校長室から
一学期終業式
「主人公は自分」
先週の常念岳登山です。山岳ガイドの中島さんが、最後にこんな話をしてくれました。「もういい年齢になったので、ガイドの仕事は今年で終わりにしようと思っていたのだけれど、みんなたちが励まし合いながら一歩一歩登っている様子を見て、もう一年ガイドの仕事を続けたくなりました。」
協力し合いながらがんばるということは、自分を成長させることだけでなく、周りの人への生きるエネルギーになるということです。私は5月の校長講話で、「全ての人に成長は約束されている」と話しました。自分の成長は、自分だけのものではなく、周りの人へのエネルギー源になるのです。
今日、一学期の終了にあたって、みなさんに成長するとはどういうことかについてもう少し話したいと思います。久本雅美さんを知っていますか。お笑いタレントであり、司会や女優としても活躍しています。「お客さんは、自分の時間とお金とエネルギーを使って見に来てくれている。いい加減なステージを見せるわけにはいけない。だから私は、全てに全力です。それでもうまくいかないこともある。その時は、これでひとつネタが増えたと思うようにしています。」発明王エジソンです。「私は実験において失敗など一度たりともしていない。この方法では電球は光らないという発見を今までに2万回してきたのだ。」
私がみなさんに伝えたいのは、「自分を成長させるためには、うまくいかないことをプラス思考で考えることが大事である」ということではありません。「自分の人生の主人公は自分である」ということです。
・お母さんが「○○しなさい。」と言ったからやったのに、うまくいかなかった。失敗したのは、お母さんのせいだ。
・本当は、◎◎の方がよかったのに、みんなが△△というから。
お母さんの言葉や仲間の言動によって自分が動かされたということだけれど、こっちにしようと決めたのは自分でしょ。うまくいかないことを人の責任や周りの責任にするということは、自分の人生を人にコントロールさせているということです。不安であったり、うまくいかなかったりした時に、自分が主人公・責任者なんだという自覚や覚悟をもつこと成長につながると私は思います。
さあ、夏休みです。明日からの生活でどれだけ主人公になれるかで成長に差が出ます。主人公となることへの自覚と覚悟を期待します。